自営業を廃業して転職《35歳・男性》

■35歳・男性
「生鮮食品店経営」から「広告宣伝」へ

■一番役に立った転職サイト
リクナビNEXT

 野菜や魚、肉などを販売する生鮮食品店を経営していましたが、大手スーパーの進出により廃業を余儀なくされ、転職を決意しました。店を閉め、借りていた店舗の片付けをしながら転職活動をしました。

 これまで商売一筋でやってきましたので、野菜等の食品には詳しいのですが、それ以外にはさしたる経験や資格はなく、「食品関係に勤めるしかないかなぁ」とも考えました。しかし食品の商売もほとほと嫌になっていました。そこでここは思い切って違う業種に転職しようと思いました。

 一番考えたことは「私は何をやりたいのか」です。自分自身にずいぶん問いかけをしましたが、簡単に答えは出ませんでした。そこで私は生まれてから今日までの自分の過去を洗いなおし、自分の強み、弱みを認識する作業をすることで、「自分が何をしたいのか」を明らかにしようとしました。

 その結果、絵を書いたりデザインをしたりが好き、人と接するのも好き、人の喜ぶ顔を見ると幸せな気持ちになる、ということが分かってきました。そこで私は広告関係の仕事を探すことにしました。

 30歳半ばを過ぎ、デザイン関係の経験はなく、学歴もない、パソコンも初級者並みということで、かっこいいWEBデザイナーなどは最初から選択肢の中から外しました。そこで印刷関係をターゲットにしてアタックを開始しましたが、結果は散々でした。10社近く応募したのですが、内定はおろか面接までいったのは1社だけで、その1社も面接で落とされました。

 ただ好きなだけではだめなのかと諦めかけていた時に、ふと思い浮かびました。

 看板屋さんです。

 ペンキで文字を書いたり絵を書いたりするイメージがありましたが、実際はコンピューターで文字・図柄を含めた設計図を作成し、お客様の要望に沿うまで打ち合わせを繰り返しデザイン決定していきます。

 私は自分でデザインし、設計した看板がライトに照らされて輝いている様を想像しました。私はこれがやりたいことだと確信し、早速募集のある看板屋さんを探しました。募集は1件しかありませんでした。すぐに応募し面接を受けることにしました。従業員数10人にも満たない小さな会社です。給料もそんなに
よくはありません。しかし私はこの仕事がやりたいので、面接の時に自分がこの会社で何がやりたいかを熱弁し、最後に「この会社でわたしがやりたいことはできますか?」と尋ねました。答えはYESでした。私はその場で入社の希望を伝え2日後に入社しました。

 印刷関係では、応募から1週間で書類選考が行われ、通れば1週間後に面接、場合によっては筆記試験というパターンでした。

 私は事業主だったので失業保険はもらえません。蓄えもわずかで、借金もあります。収入なしで3カ月以上は持ちこたえることは出来ません。

 印刷関係での就活期間は約2カ月かかりました。そして看板屋さんへの就活活動は3日でした。

 さしたる経験や職歴、スキルのない人が転職するのがとても難しい時代だと実感しています。しかしやりたくもない仕事をただやらされているだけでは自分の思い通りの人生にはならないとも思っています。

 転職はまず静かに自分を分析することから始められると良いと思います。

 そして「自分がなにをやりたいのか」を考えてみてください。そしてそのことが頭の中で映像として浮かび上がるようになった時が転職活動開始の時だと思います。

 熱意を持ってそのことを誰かに伝えることが出来るのかも重要なメルクマールです。

関連記事

ページ上部へ戻る